AIドリブンのWi-Fiがフェアファクス郡の公立学校でスマートに活躍

フェアファクス郡公立学区(FCPS)はバージニア州にあり、米国で最も大きな学校区の1つです。ここでは学生が最優先とされています。FCPSは、高い教育水準を満たして責任ある市民となるように、多様な学生コミュニティに活力をもたらすという使命を掲げて、学生を成功に導くことで知られています。

240の学校と管理サイトをつなぐ老朽化したマルチベンダーのネットワークでは、最新のデジタル学習方法に追いつけないでしょう。ネットワークと学習体験を改善するために、FCPSは選択肢を調べて、スマートなソリューションを求めていました。Mist AIを活用するジュニパーの無線アクセスソリューションが採用されました。

概要


会社名 Fairfax County Public Schools (Virginia)
業界 教育
使用製品 AP43AP63Wireless(Wi-Fi)AssuranceMarvis VNA
地域 Americas
フェアファクス郡公立学校区バージニアの画像
お客様企業の導入事例の概要

17,000

Wi-Fi 6にアップグレードされたアクセスポイント数

10

新しいジュニパーアクセスポイントのインストールに要する時間(分)

240

学校と管理センターを含むロケーション数

185,000

学生

課題

広大な異種ネットワークが可視化とネットワーク管理の妨げになる

FCPSには185,000人の学生がいます。すべての学校の教室で、モバイルドリブンのノートパソコンとタブレットが急増し、Wi-Fiネットワークに大きな負担となっていました。デジタル学習と教室に取り入れたテクノロジーの使用が増えたことで、限界状態でした。

FCPSではマルチベンダーのネットワークを運用しており、ベンダーが混在して、ユーザーエクスペリエンスが把握できませんでした。老朽化した無線LANコントローラが、ネットワーク管理とトラブルシューティングをさらに複雑にし、コントローラのソフトウェアのアップグレードにはリスクが伴いました。

IT担当者は、ネットワーク運用の簡略化と最新化を望んでいました。統一されて標準化された方法であれば、Wi-Fiのカバレッジと容量が増えると同時に、IT担当者がネットワークの問題を迅速に解決でき、400マイルに及ぶ地区のオンサイトのトラブルシューティングを減らせるでしょう。

フェアファクス郡のような広大な地域で、Wi-Fiのアップデートは非常に困難です。

「ここには17,000ものアクセスポイントがあるため、常に更新サイクルにあるのです」とFCPSのネットワークエンジニアリングマネージャーであるマット・フライ氏は言います。「学校の無線ネットワークを更新することは、戦艦に塗料を塗るようなものです。片側を塗ったらすぐに、もう片側の作業を開始します」

Fairfax County Public Schools Virginia Challenge
ソリューション

ジュニパーによる大胆なチャレンジ

FCPSはジュニパーのAIドリブン無線ネットワークソリューションで標準化を行い、郡全体の学校とセンターを更新しています。

ジュニパーのアクセスポイントは、Mist AIドリブンのJuniper Mistクラウドアーキテクチャと連携して、Wi-Fiの接続性を常に最適化します。ITチームは、Juniper Mist Wi-Fi Assuranceサービスを利用して、主要な指標をセットアップして追跡し、期待されるサービスレベルが維持されるようにしました。異常が検知されると、イベントの関連付けのためのパケットが自動的にキャプチャされます。

IT担当者はジュニパーの仮想ネットワークアシスタント「Marvis」を活用して、根本原因の特定をスピードアップし、推奨される修復方法を得ています。対話型アシスタントであるMarvisは、ユーザーの意思を理解し、自然言語を使用して特定の答えを提供します。

17,000ものAPを置き換えるという終わりの見えないタスクでは、一刻の猶予も許されません。FCPSのネットワークエンジニアチームは、ジュニパーのMistポータルにあるテンプレートを使用して、各学校のネットワーク構成を設定しました。ITスタッフは現場に着くと、ジュニパーのAPをインストールしてそれを起動します。「次にAPをオンラインでジュニパーのMistクラウドと接続すれば、それで有効になります」とフライ氏は言います。「このプロセス全体にかかる時間は10分足らずで、各アクセスポイントが十分に機能するようになります」

Fairfax County Public Schools Virginia Solution
成果

ネットワークの更新で、柔軟性が高まり、カバレッジが広がり、問題解決がスピードアップ

Wi-Fiはユーティリティのようだ、とフライ氏は述べます。ジュニパーを利用すれば、Wi-Fiを容易に機能できます。ジュニパーネットワークスは、この地区の学生と教師の何十万ものデバイスに対応して、eラーニングのニーズに応えています。

ジュニパーの無線ネットワークの容量が増えてセキュリティも強化されたため、FCPSは、学生が個人のモバイルデバイスを学校のネットワークに接続できるようにすることを検討しています。地区のeスポーツチームや、競技場やスポーツ分野にまでWi-Fiのカバレッジを広げるなど、教育以外のユースケースも考えています。

Wi-Fi AssuranceやMarvisなどのMist AIドリブンの管理ツールにより、ネットワークチームがユーザーエクスペリエンスについてよく理解できるようになり、問題解決が迅速になったため、ネットワークの不調により学習が中断することはありません。フライ氏はまた、この地区のネットワークで長年の悩みだったWi-Fiクライアント接続の問題も、Marvisにより特定できて解決したと述べています。

Fairfax County Public Schools Virginia Outcome
「まずこの地区最大の学校から変えていきました。ジュニパーネットワークとMist AIがこの最も複雑な場所で効果があるなら、地区のどの学校でも有効なはずです」
マット・フライ氏 フェアファクス郡公立学校区、ネットワークエンジニアマネージャー

2023年9月公開