DUG、ハイパフォーマンスな Computing-as-a-Serviceを提供

DUGは、環境問題に配慮した、非常に強力なコンピューティングセンターを運用する世界有数の企業で、次世代の科学技術コンピューティングをサポートしています。エネルギー使用量を削減するため、液浸冷却を使用して、30ペタフロップス以上の計算処理能力を維持しています。同社の高スループットなグローバルネトワークでは、数ペタバイトのデータを4か所のコンピューティングセンター間で容易に移動できます。

概要


会社名 DUG
業界 調査
使用製品 MX204
地域 APAC
DUGの画像
お客様企業の導入事例の概要

構築

次世代の科学コンピューティングをサポートするための、グローバルなハイスループットネットワーク

有効

地元にポイントオブプレゼンスを構築することなく、新しい地域に高性能のコンピューティングサービスを提供

解消

計算ワークロードを実行するために、大量のデータセットが含まれる物理ストレージメディアを出荷

課題


DUGの事業は、パースだけでなく、ヒューストン、ロンドン、クアラルンプールにまで拡大しており、地球物理学、天体物理学、ゲノム解読などの「ビッグデータ」業界向けに、COVID-19の診断をより迅速化するためのグリーンなHPCaaSを提供しています。DUGのHPCaaSは、クライアントに直接配信されるか、DUG McCloudプラットフォームを介して提供されるもので、セキュアで顧客重視のプライベートクラウドソリューションです。

「海外に広がるネットワークにより、お客様との距離を縮めることができます」と、Lommers氏は述べています。

グローバルネットワークが確立される前は、解析のためのDUGへのデータ転送は、お客様にとって全く異なるものでした。データ転送と言えば、物理的なストレージメディアのパレットを航空貨物経由で出荷することを意味していました。

「ハイスループットネットワークがなければ、すべてのデータをシステムに転送する作業は、非常に手間のかかるものでした」と、Lommers氏は述べています。「この壁を壊したかったのです。」何ペタバイトもの容量となる科学データを転送するネットワークを設計することは、容易ではありません。DUGは、データ転送を最適化して、遅延を最小限に抑え、複雑なデータセットを含む個々のパケットが正しい順序で到着できるようにするための専門的なソフトウェアを作成していました。

DUG Challenge
ソリューション


世界のデータセンターを相互接続するにあたり、DUGではジュニパーネットワークスのMX204ユニバーサルルーティングプラットフォームを採用しました。コンパクトで、スペースと電力を最適化したフォームファクターが特徴的な10GbE/100GbEの超高密度ルーターです。 

「ジュニパーのネットワークバックボーンにより、フルラインレートでシームレスにデータを転送できるようになりました」と、Lommers氏は述べています。「当社のクライアントもスタッフも、全員が独立して効率的に作業することができます。」

「MX204はコスト効率が高く、信頼性が高いため、DUGにとってはジュニパーが最も適していました」と、彼は続けます。「ジュニパーには、私達が必要としていたインターフェイスや私達のデータ転送量をサポートできる機能など、当社の仕様に合う適切なオプションがありました。」

DUG Solution
成果

グローバルネットワークにより、DUGはカスタマーエクスペリエンスを変革することができ、メディアが世界中に出荷されるまで何週間も待たなければならない待ち時間を解消し、お客様がそれぞれの科学に集中できるように、オンデマンドコンピューティングをお客様に提供しています。舞台裏では、DUGは最適なデータセンターでワークロードを実行しています。

 「どの国のクライアントとも連携できます」と、Lommers氏は述べています。「お客様は、当社のネットワークを通じて、当社のマシンにリアルタイムでアクセスすることができます。」

DUGは、Australian Academic and Research Network(AARNet)にも繋がっており、研究者や科学者はスーパーコンピューティング能力にも直接アクセスできます。

「オーストラリア全土の大学のお客様が、デスクトップから当社の施設にアクセスすることができます」と、Lommers氏は述べています。「研究者が、VPNを通じて従来のクラウドシステムにログインする必要はありません。ボタンをクリックするだけで、当社の施設に安全にアクセスすることができます。」

グローバルネットワークにより、DUGはコンピューティングセンター以外の新しい市場にも進出することができます。「例えばヒューストンのチームが、テープを世界中に出荷することなく、南米のクライアントなどと直接連携することもできます」と、Lommers氏は述べています。「ネットワークが私達に国際市場を広げてくれました。」

ハイスループットネットワークにより、DUGの運用効率も向上しました。「接続できるようになったので、運用と人員を多様化することができます」と、Lommers氏は述べています。「能力を最小限にして、世界中で計算を処理することができます。」

DUG Outcome
Mark Lommers氏、チーフエンジニア、DUG
「ジュニパーのネットワークを採用したグローバルバックボーンにより、データをフルラインレートでシームレスに転送できます。当社のクライアントもスタッフも、全員が独立して効率的に作業することができます。」
マーク・ロマーズ氏 DUG、主任エンジニア

2020年12月公開