Customer Success Story
GARRは、自動化を利用して、イタリアの研究や教育機関にネットワークサービスをスピーディーに提供しています
数百カ所のイタリアの教育、研究、文化機関全体で400万人が、高性能かつ高度なネットワークサービスを提供するGARRを活用しています。GARRは、変化するユーザー要件を満たしながら、サービスの卓越性を維持するために、ジュニパーを利用して、40 Tbpsの全国規模の自動ネットワークを構築しています。
概要
会社名 | Consortium GARR |
業界 | 調査 |
使用製品 | PTX10004, PTX10008, PTX10016, PTX10001-36MR, MX10003, MX480, ジュニパーとCoreroのDDoS攻撃防御ソリューション |
地域 | EMEA |
イタリアの研究および教育コミュニティの高度なネットワークニーズに対応
大学、研究機関、病院、文化芸術団体、学校などのGARRメンバーのデジタルニーズが急速に増加しています。GARR ICTチームは、これらの要件に対応できるより優れた、迅速な方法を求めていました。
自動化はGARRの目標を達成するカギとなりました。非常に小さなチームは、17,500キロメートルと1,000カ所以上に及ぶネットワークを運用しています。このような拡張性の高いネットワークにより、ネットワークデバイスを手動で設定、管理する実証済みのアプローチは、もはや実用的なものではありません。ユーザーの要件の増加に伴い、重要なネットワークサービスの提供に時間がかかりすぎていました。GARRは、ネットワークサービス提供の加速化に加え、セキュリティイベントが発生した場合にネットワークを迅速に再設定したいと考えていました。
1日に何回もDDoS(分散型サービス拒否)攻撃の標的となるため、GARRはネットワークサービスやユーザーをサイバー攻撃による障害から守る必要がありました。ほとんど30分と続かない攻撃を手動で阻止するアプローチでは、ネットワークチームは、迅速に十分な対応ができなくなりました。自動化されたDDoSの検知と緩和は、不可欠なものでした。
ネットワーク運用を自動化し、サイバー攻撃を緩和
GARRは、イタリアの教育、研究、文化機関のデジタルニーズに対応するために、新しいネットワークを構築しています。最終総容量は40Tbpsになる予定で、コアバックボーンリンクは複数の400Gbpsリンクを基盤としています。
IP Closファブリックの400Gbpsスパインは、Juniper PTX10001とJuniper PTX10004パケットトランスポートルーターで構成されています。Juniper MX10003、MX480、MX204ユニバーサルルーティングプラットフォームは、リーフノードやエッジノードに使用されており、データセンターやピアリングエッジをサポートします。ジュニパーとCoreroのDDoS保護ソリューションは、テラビット規模のDDoS攻撃でもリアルタイムで緩和できます。
GARRは、Juniper Paragon Automationポートフォリオを使用して、ネットワークサービスをできる限り自動化しています。これは、クローズドループ自動化を使用して、ビジネスインテントをサービスパフォーマンスに変換し、新しくかつ効率的なネットワーク運用方法を生み出しています。ワークフロー、ソフトウェアのアップグレード、デバイスのオンボーディング、インベントリ、ネットワーク管理、構成管理は自動的に処理され、GARR運用をサポートします。
高速な全国規模のネットワークで教育や科学のコラボレーションが可能
2020年にGARRネットワークトラフィック量が60%急増しました。学生が、ビデオストリーミングによる大学の講義に移行し、クラウドベースの作業環境やアプリケーションに大きく依存したことが原因です。大学、研究センター、医療機関など、新たに34カ所のサイトが接続されました。帯域消費量の急増に対応した新しいネットワークは、ペースを維持することができました。
サービスの卓越性が、引き続きGARRの最優先事項になっています。再設計されたネットワークは、帯域幅の可用性の拡大と低レイテンシを実現し、メンバーの教育や研究ミッションを将来的にも十分サポートします。
また、GARRネットワークは、ユーザーの変化する要件の対応を任された予算の少ないICTチームにとって、運用効率に優れ、管理しやすいものになっています。
2021年10月発行